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40代の目とは?

40代に入ると目に関する症状を訴える人が多くなります。40代の目に、一体何が起こっているのでしょうか。

水晶体の変化とピント調節

目にはカメラのレンズの働きをする水晶体があります。水晶体は本来弾力性があり、その厚さを毛様体筋で調節し、ピントを合わせて近くを見たり遠くを見たりしています(Movie 1)。

しかし、水晶体は年齢とともに弾力性が失われていき、徐々に近くのものが見づらくなります(老視の状態)。水晶体の弾力性が低下すると、毛様体筋が働き続けてピントを合わせようとします。40歳頃から多くなる疲れ目やかすみ目は、この毛様体筋の酷使により起こる場合が多いといわれています(Movie 2)。

涙液の役割とその減少

目の表面(角膜)は、涙の膜に覆われています。涙は3層になっており、まばたきによって1分間に約1~2μLが入れ替わっています。まばたきをするたびに、涙の表面はきれいな薄い膜が張り直されています(図1)。

まばたきの直後は、球面にきれいな膜が張られるので、はっきりとした像が網膜に映りますが、この涙の膜がうまく張れず、涙の層が壊れると、目の表面がデコボコになったり、角膜自体に傷がついたり、炎症を起こしてしまうことがあります。そのようなとき、網膜にはゆがんだ像が映りますが、脳が目から取り込まれた映像を補正しようとする分、目の疲れが大きくなります。

涙液の役割とその減少

また、涙の量は年齢とともに減少する傾向があります。まばたきによる涙の排泄も年齢とともに減少するため、通常はそれほど大きな影響はありませんが、このバランスが崩れ、涙の供給量が足りなくなると目が乾きやすくなります。