目の乾燥(乾き目)

乾き目でお悩みですか?

 

目がしょぼしょぼする、シバシバするなど、
「目の乾き」は現代人の悩みの1つと考えられます。
目の乾きの原因を明らかにして対処をしましょう。

文字がぼやけて見える女の子と目が充血している男の子のイラスト

乾き目の原因

目の乾きを感じる原因には、「まばたきの減少や空気の乾燥」、「コンタクトレンズの使用」、「ドライアイ(病気)」などが考えられます。以下のようなケースに心当たりはありませんか?

例)

  • 周りの空気が乾燥している(エアコン使用時など)
  • 長時間のパソコン作業やスマートフォンの使用、テレビ鑑賞などでまばたきの回数が減っている
    (※通常のまばたきの回数は1分間で15~18回ですが、パソコンなどディスプレイを見続けているときのまばたきの回数は7~12回に減るといわれています)
  • コンタクトレンズを使用している
  • ドライアイ(病気)

乾き目のしくみ

目の表面は涙の膜で覆われています。この涙の膜を正常に保てなくなると、目の乾きを感じます。

1 )まばたきの減少や空気の乾燥が原因の場合

涙の大部分は、涙腺という組織で作られます。涙腺から分泌された涙は、まばたきにより目の表面に広げられ、涙の膜を作ります。まばたきの回数が減ると目が乾きやすくなります。

また、膜となっている涙の一部は蒸発します。残りの涙は涙点と呼ばれる鼻に通じている穴(涙の出口)に入り、涙道を通って鼻へと流れていきます。部屋が乾燥していたりすると、涙の蒸発量が多くなり、正常な涙の膜を保てなくなって目の乾きを感じます。

涙が涙腺で作られ、瞬きによって涙の膜がつくられ、涙点から流れ出す様子を説明した図

2 )コンタクトレンズが原因の場合

コンタクトレンズは、目の表面を覆っている涙の膜に浮いた状態で装着されています。

ハードコンタクトレンズを使用している場合は、レンズの縁と目の表面のすき間に涙が引き込まれてしまうため、コンタクトレンズの周りの部分の涙の膜が薄くなります。
親水性ソフトコンタクトレンズを使用している場合は、レンズが水分を吸収しやすい素材で作られているため、目の表面を覆っている涙がレンズに吸収されてしまいます。さらに、そのレンズからどんどん水分が蒸発してしまうので、目の表面もレンズ自体もうるおいが不足し、目の乾きや不快感が生じることがあります。

 
ハードコンタクトレンズを装着したときに涙の膜が薄くなるようすを説明した図
ソフトコンタクトレンズを装着したときにコンタクトレンズを通して吸収、蒸発するようすを説明した図

目が乾くときのケア

  • 部屋が乾燥しているときは、加湿器などを活用して湿度を保つようにしましょう。
  • 長時間パソコンやスマートフォンなどのディスプレイを見るときは、意識的にまばたきをして、目が乾かないように心掛けましょう。
  • 人工涙液や目の乾き用の目薬で症状が改善することがあります。ただし、目薬を使いすぎると、逆に目の乾きが悪化することがあるため、用法用量を守って使用しましょう。

症状が続いたり、気になる症状がある場合は、眼科を受診しましょう。

乾き目によって疑われる目の病気

■ 関連情報

監修
辻川 明孝 先生
京都大学大学院医学研究科
眼科学 教授
【専門】
 網膜硝子体、黄斑、眼循環
【所属学会】
 日本眼科学会 常務理事
 日本網膜硝子体学会 副理事長
 日本近視学会 理事
 日本眼科AI学会 監事
 日本眼科医会
 日本眼循環学会
 日本微小循環学会
【趣味】
 社寺巡り
【略歴】
 1993年 京都大学 医学部 卒業
 1994年 倉敷中央病院 眼科
 1996年 京都大学大学院 医学研究科 眼科学
 1999年 Children's Hospital Boston (留学)
 2001年 神戸市立中央市民病院 眼科
 2005年 京都大学大学院 医学研究科 眼科学 助手
 2009年 京都大学大学院 医学研究科 眼科学 講師
 2014年 香川大学医学部 眼科学講座 教授
 2017年 京都大学大学院 医学研究科 眼科学教授