疲れ目(目の疲れ)

疲れ目でお悩みですか?

 

目の疲れがあると、気分もすっきりしないですよね。
私たちは、情報の80~90%を目から得ているといわれ、様々な情報を得るために目を働かせています。
目の疲れがあるときは、原因を明らかにして、対処しましょう。

※教育機器編集委員会編:『産業教育機器システム便覧』 日科技連出版社,p4 1972

パソコン作業で目が疲れ、自分でマッサージする女性のイラスト

疲れ目の原因

疲れ目の原因として、「目の酷使」や「目の乾燥」があげられます。

1 )目の酷使

目に負担をかけ過ぎると、ピントを合わせるため目の筋肉が疲れてしまいます。
気付かないうちに、次のようなことで目に負担をかけていませんか?

例)

  • 長時間のスマホ操作・パソコン作業、手先の細かな作業
  • メガネやコンタクトレンズの度が合っていない など

2 )目の乾燥

涙は、目が鮮明な像を結べるよう黒目の表面を滑らかに保っています。
涙が少なく目が乾いている状態だと、見え方に影響が出て、目の疲れを引き起こすことがあります。

疲れ目がおこるしくみ

私たちはものを見るとき、カメラのレンズのような働きをする水晶体の厚みを調節することで、ピントを合わせています。
この水晶体を調節するのが毛様体筋という筋肉です。水晶体を引っ張ったり緩めたりして水晶体の厚みを調整しています。

長時間のパソコン作業のように近くのモノをじっと見るような場合には、毛様体筋はずっと緊張していることになり、筋肉疲労を起こしてしまいます。
老眼の場合は、ピントを調節する力が弱まり、近くが見づらくなります。これを放置したまま無理をして近くを見続けると、目が疲れやすくなります。

 

■ ピント調整のしくみ(遠くを見るとき)

 
目の構造を説明するイラスト。遠くを見るときのピント調節のしくみを図示している。

毛様体筋の力が抜けた状態で、水晶体を薄くしてピントを合わせます。

■ ピント調整のしくみ(近くを見るとき)

 
目の構造を説明するイラスト。近くを見るときのピント調節のしくみを図示している。

毛様体筋が緊張した状態で、水晶体を膨らませてピントを合わせます。
パソコンなど近くのものを見続けると、この緊張状態が続き、筋肉に負担がかかります。

また、正常な目の表面は涙に覆われていて滑らかです。涙が少なくなり、目が乾いていると、表面がでこぼこになってしまいます。
その様な状態では、通常であればピントが合っている状態でもぼやけてしまい、目の疲れが生じます。

さらに、長時間の作業で休憩をとらなかったり睡眠不足だったりすると、目を構成している細胞に必要な栄養や酸素が不足しがちになります。
すると細胞の代謝が低下し、疲労が回復しづらくなるという悪循環に陥ってしまいます。

疲れ目のケア

1 )疲れ目を防ぐ工夫

パソコン作業途中で休憩し、伸びをする女性のイラスト。
  • 長時間の作業をする場合は、1時間おきに10分程度、目を休めるようにしましょう。
  • パソコン作業時には、目が疲れにくい環境を作りましょう。
  • メガネやコンタクトレンズを使っている場合は、定期的に度が合っているかチェックしましょう。
  • 40歳以上の方は、眼科で老眼の有無や程度を確認し、必要であれば老眼鏡を使用してください。
 
  • 長時間の作業をする場合は、1時間おきに10分程度、目を休めるようにしましょう。
  • パソコン作業時には、目が疲れにくい環境を作りましょう。
  • メガネやコンタクトレンズを使っている場合は、定期的に度が合っているかチェックしましょう。
  • 40歳以上の方は、眼科で老眼の有無や程度を確認し、必要であれば老眼鏡を使用してください。
パソコン作業途中で休憩し、伸びをする女性のイラスト。

2 )目が疲れた後のケア

  • 十分な休息をとりましょう。
  • 疲れがたまったときは、蒸しタオルなどを当てて目を温めるとリラックスできます。

3)目の乾きを感じる場合のケア

  • 部屋が乾燥しているときは、加湿器などを活用して湿度を保つようにしましょう。
  • 長時間パソコンやスマートフォンなどのディスプレイを見るときは、意識的にまばたきをして、目が乾かないように心掛けましょう。
  • 人工涙液や乾き目用の目薬で症状が改善することがあります。ただし、目薬を使いすぎると、逆に目の乾きが悪化することがあるため、用法用量を守って使用しましょう。

 

症状が続いたり、気になる症状がある場合は、眼科を受診しましょう。

疲れ目で疑われる病気​

■ 関連情報

監修
辻川 明孝 先生
京都大学大学院医学研究科
眼科学 教授
【専門】
 網膜硝子体、黄斑、眼循環
【所属学会】
 日本眼科学会 常務理事
 日本網膜硝子体学会 副理事長
 日本近視学会 理事
 日本眼科AI学会 監事
 日本眼科医会
 日本眼循環学会
 日本微小循環学会
【趣味】
 社寺巡り
【略歴】
 1993年 京都大学 医学部 卒業
 1994年 倉敷中央病院 眼科
 1996年 京都大学大学院 医学研究科 眼科学
 1999年 Children's Hospital Boston (留学)
 2001年 神戸市立中央市民病院 眼科
 2005年 京都大学大学院 医学研究科 眼科学 助手
 2009年 京都大学大学院 医学研究科 眼科学 講師
 2014年 香川大学医学部 眼科学講座 教授
 2017年 京都大学大学院 医学研究科 眼科学教授