2025年12月23日
参天製薬株式会社(本社:大阪府大阪市、以下Santen)は本日、小児および若年成人の重症春季カタル治療を目的とした「Verkazia®(シクロスポリン点眼液(Ⅲ))」、(以下本剤)を中国で発売したことをお知らせします。これにより、Santenは、4歳以上の小児および若年成人の重症春季カタルの患者さんへ新たな治療選択肢を提供し、学業や日常生活など、全般的なQuality of Life(生活の質:QOL)の向上につなげたいと考えています。
本剤は、Tリンパ球が生成するサイトカインを選択的に阻害し抗炎症作用を発現する、防腐剤無添加の免疫抑制剤です1-2。グローバルおよび中国のガイドラインや合意文書において、重症春季カタルの治療薬として、免疫抑制点眼剤が推奨されています3-6。臨床データによると、本剤は疾患の進行をコントロールし、角膜上皮の損傷を改善するほか、ステロイド依存性を軽減し自覚症状を緩和する、効果的な治療選択肢であることが示されました7。
Santenの取締役でチーフ オペレーティング オフィサーの中島理恵は、次のように述べています。「このたびVerkazia®を発売したことで、重症春季カタルを原因とする小児の視覚障害に加え、心身に及ぼすその他の影響を緩和できるものと期待しています。目の健康は医療にとどまらず、人の幸福や経済的、社会的発展にも影響する重要な問題です。Santenは眼科領域に特化したグローバルカンパニーとして、最も困難かつ喫緊であり、重大な影響を及ぼす臨床問題にグローバルのリソースを投入して懸命に取り組み、『Happiness with Vision』の実現に向け、より多くの人々の目の健康の管理に引き続き注力してまいります」。
本剤は、現在、フランスやイギリスなど、11カ国・地域で販売されています。
春季カタルについて
春季カタルは、小児期に多く発症する重症のアレルギー性眼表面疾患であり、結膜と角膜に主に影響を及ぼし、強いかゆみ、羞明、流涙などを伴います。症例の80%以上が10歳未満の小児に発現します8。就学年齢の小児患者の70%以上が学業生活や日常生活を大きく制限され、小児やその親のQOLが著しく低下し、社会に大きな負担が課されます9-10。
Verkazia®について
Verkazia®は、小児および若年成人の重症春季カタル治療を目的とした、Santenが独自に開発したカチオニック(プラスに帯電したイオン)乳化点眼液です。この製剤技術により、有効成分であるシクロスポリンの作用部位への移行量を改善し、重症春季カタルの治療管理に有効なことが明らかになっています11。本剤は、重症春季カタル患者の眼表面に見られる、重度の慢性アレルギー性炎症の原因となる IL-2 などの炎症性サイトカインの放出を阻害することにより作用すると考えられています12-13。防腐剤無添加であり、角膜毒性が低いため、角膜の損傷を抱える小児の眼表面の健康を保護することが可能となります13。
<参考文献>
Santenについて
Santenは、眼科領域に特化したグローバル製薬企業として、世界中の人々が「見る」ことを通じて、より豊かで幸せな人生を送れるよう、目の健康の維持・向上に取り組んでいます。1890年に日本・大阪で創業して以来、135年以上にわたり、眼科領域における医薬品および医療機器の研究開発・製造、および販売を通じて、世界中の人々の目の健康をサポートしてきました。Santenは眼科領域を専門とし、緑内障、ドライアイ、感染症、アレルギー、加齢黄斑変性、近視など、幅広い疾患領域に対応する製品ポートフォリオを有しています。現在、Santenの製品とサービスは世界60以上の国・地域で提供されています。「天機に参与する」という基本理念のもと、Santenは、眼科の専門性と患者さん中心の姿勢を大切に、「Happiness with Vision」の実現に向けて取り組んでいます。
詳しくは、https://www.santen.com/jaをご覧ください。
-本件に関するお問い合わせ先-
参天製薬株式会社 コーポレート コミュニケーション
Email: communication@santen.com