2026年6月19日
参天製薬株式会社(本社:大阪市、以下Santen)は、緑内障および高眼圧症の治療を目的とした「ロープレッサ®点眼液0.02%」(一般名:ネタルスジルメシル酸塩、開発コード:STN1013900、以下本剤)について、本日2026年6月19日付で国内における製造販売承認を取得しましたのでお知らせします。
現在の緑内障の薬物療法において、プロスタノイド受容体関連薬やβ受容体遮断薬などによる治療が行われています。これらの点眼薬による眼圧下降効果が十分に得られない場合には、薬剤変更または異なる作用機序の薬剤による併用治療が行われています1。しかし、1日の点眼回数が増加すると、アドヒアランスの低下につながる可能性もあり、治療強化においては、1日の点眼回数が少なく、単剤で強力な眼圧下降作用を有する治療薬の登場が望まれています。本剤は、既存の緑内障治療薬で効果不十分または副作用等で使用できない緑内障・高眼圧症患者さんを適応とした1日1回の点眼薬であり、これらの患者さんへの治療選択肢の拡大が期待されます。
国内で行われた第Ⅲ相リパスジル点眼液比較試験(J-ROCKET-1)、第Ⅲ相ラタノプロスト点眼液併用比較試験(J-ROCKET-2)および第Ⅲ相長期投与試験(J-ROCKET-3)において、本剤の有効性および安全性が検討され、承認されました。
Santenのチーフ メディカル オフィサーであるピーター・サルスティグは、次のように述べています。「緑内障治療においては、単剤だけでは十分な効果が得られないこともあり、異なる作用機序を有する薬剤への変更や併用、または配合剤の使用が必要になる場合があります。臨床試験において、本剤の1日1回の投与により、単剤及び他剤との併用で眼圧下降作用が示されており、既存治療のアンメットニーズを満たす新たな治療選択肢として緑内障治療に貢献できると考えています。」
Santenは、眼科に特化したスペシャリティ・カンパニーとして、より多くの治療選択肢を医療現場に提供することで、日本の緑内障患者さんのQuality of Life(生活の質:QOL)向上に寄与できることを期待しています。
なお、本剤は現在、英国およびスウェーデンでは「Rhokiinsa®」、韓国では「Rhopressa®」の名称で販売されています*。
* Santenが事業を展開している地域(米州除く)。 Rhokiinsa®およびRhopressa®は、Alcon Inc.の登録商標です。
緑内障について
緑内障は、眼圧の上昇などによって視神経が障害されて視野欠損が進行し、適切に治療されなければ失明に至る可能性がある疾患です。緑内障の視神経障害および視野障害は、基本的には進行性で非可逆的であるため、早期発見・早期治療が極めて重要であり、眼圧を下げることが緑内障の進行を抑制する有効な治療法です。緑内障は、世界の主な失明の原因となっており、2013年の推定患者数は6,430万人で、2040年には1億1,180万人に増加すると予測されています2。40歳以上の日本人における緑内障の有病率は5.0%(原発開放隅角緑内障3.9%、原発閉塞隅角緑内障0.6%、続発緑内障0.5%)、高眼圧症は0.8%と報告されており3, 4、今なお日本における眼疾患による視覚障害(視力低下や失明)の原因の第一位となっています5。緑内障の有病率は、年齢とともに高くなることが知られており、日本の高齢化に伴って患者の数はさらに増加することが予想されるため、早期発見・早期治療がますます重要と考えられています。
<参考文献>
Santenについて
Santenは、眼科領域に特化したグローバル製薬企業として、世界中の人々が「見る」ことを通じて、より豊かで幸せな人生を送れるよう、目の健康の維持・向上に取り組んでいます。1890年に日本・大阪で創業して以来、135年以上にわたり、眼科領域における医薬品および医療機器の研究開発・製造、および販売を通じて、世界中の人々の目の健康をサポートしてきました。Santenは眼科領域を専門とし、緑内障、ドライアイ、感染症、アレルギー、加齢黄斑変性、近視など、幅広い疾患領域に対応する製品ポートフォリオを有しています。現在、Santenの製品とサービスは世界60以上の国・地域で提供されています。「天機に参与する」という基本理念のもと、Santenは、眼科の専門性と患者さん中心の姿勢を大切に、「Happiness with Vision」の実現に向けて取り組んでいます。
詳しくは、https://www.santen.com/jaをご覧ください。
-本件に関するお問い合わせ先-
参天製薬株式会社 コーポレート コミュニケーション
Email: communication@santen.com