Santenは今年5月、2025-2029年度中期経営計画を発表しました。この計画では、あらためてSantenのビジネスモデルを明確化し、「多様なニーズに対応する幅広い製品を通じてより多くの患者さんに価値を届け、世界中の人々の目の健康に貢献する」というコミットメントを再確認しました。中期経営計画の実現には、営業、マーケティング、研究開発、プロダクトサプライ、コーポレートファンクションなど、あらゆる部門がSantenのビジネスモデルを深く理解する必要があり、人材は中期経営計画における重要な戦略的要素のひとつです。これを支えるのが、人材に関する中期計画です。

今回、3名の執行役員がラウンドテーブルディスカッションを行い、人材戦略への思いを語りました。

参加者

 
斎木 陽子の写真

斎木 陽子
チーフ ヒューマンリソース(HR)
オフィサー(最高人事責任者)

マリアンティ・プサハの写真

マリアンティ・プサハ
EMEA事業統括

レザ・ハックの写真

レザ・ハック
眼科イノベーションセンター長

人材はビジネス戦略そのもの

Santenは、患者さんのアンメットニーズと医療課題への深い理解に基づいて価値を提供することを目指しており、その道のりの中で人材は極めて重要な役割を担います。人材に関する中期計画では、Santen従業員に求める人材像として、「ビジネスモデル・ビジネスニーズを深く理解する」「専門性を磨き、発揮する」「成果にコミットし、価値あるインパクトを創出する」という3項目を定めました。また、重点課題として、全従業員がSanten Commercial Excellence(※)を牽引する人材となること、高い意欲を持ち成果を創出する人材が当社で働くことの価値を感じること、相乗効果を生む生産性の高い組織を実現することを掲げています。

 

チーフ ヒューマンリソース(HR) オフィサーの斎木陽子は、この中期計画をHR部門の独立した計画ではなく、全社事業戦略の重要な推進要素であると捉えています。「人材は、単なる戦略実行の資源ではなく、戦略そのもの。人材をどのように育成し、いかに力を発揮してもらうか、そして私たちがどのように連携して取り組んでいくかが、Santenの未来を決めると確信しています」

※ Santen Commercial Excellence: 製品創製と製品価値最大化というSantenの強みの相乗効果を生み、効果的に成果につなげるための組織能力

3名が会議室で談話している写真

これに対してEMEA事業統括のマリアンティ・プサハ、眼科イノベーションセンター長のレザ・ハックも賛同の意を示し、求める人材像についてプサハは次のように話します。「眼科領域に特化したグローバル企業であるSantenは、中規模な企業規模を背景に、人材を中心とした組織文化が醸成されています。限られた業務範囲の中で特定の役割だけを果たすのではなく、当社の人材は境界を越えて働き、社内外につながりを築き、共に成し遂げることで成長しています。そのため、従業員には専門性だけでなく、成長ポテンシャルも重視しています」
 

ハックは「複雑で多様な疾患が存在する眼科領域を扱うには、眼球とその薬理学、つまり疾患メカニズムを理解できるだけの専門性を持った人材が不可欠です。研究開発(R&D)において最も難しい問題は、優秀な人材の確保であると同時に、育成に時間を要する中でリーダーへと育てあげることです」と話します。

レザ・ハックのインタビュー中の写真

HRとマネジメントが連携し、従業員のキャリア形成を支える

人材育成や組織開発の観点から、従業員がマネジメントに期待していることについて、ハックは従業員に未来の道筋を示すことだと話します。「従業員は一人ひとり異なり、マネージャーになりたい人もいれば、専門的なサイエンティストになりたい人もいる。私たちの責任は、HRと連携し、各個人が自身に合ったキャリアパスを見つける手助けをすること」だといいます。

 

プサハは、Santenは部門を超えた連携を通じて、多様な経験を積みながらスキルを高める機会を提供しており、それが従業員の学びと成長、次のキャリアステップに備えるための素晴らしいチャンスになっていると語ります。また、同時に「従業員自身がキャリアを主体的に捉え、機会を求め、自身にとって最適な場を選ぶことも重要」と指摘します。会社は従業員の挑戦を後押しする環境を整え、その可能性を最大限に引き出すことが大切です。

マリアンティ・プサハのインタビュー中の写真

人材戦略とビジネス戦略の連携が強く求められる中、HRと組織のトップとのパートナーシップを非常に重要視しているという点で3人は意見を同じくしています。プサハは、「現在だけに目を向けるのではなく、5年後に何が求められるかを考える必要があります。HRは現在と将来の課題に対する解決策を見出し、人材や組織の成長をサポートしてくれるパートナーです」と話します。「私たちは組織力をさらに強化し、未来に向けて進化し続けることを重視しています。そのため、人材育成やポテンシャル採用を通じて新しい力を取り込み、 より大きな成果を生み出す基盤を築いています。 現在だけでなく、未来を共に描くパートナーとして従業員を捉えています」

 

最後に斎木は、Santenの価値観の一つである「共に成し遂げる」は、人材開発にも当てはまるとした上で「私は人材の可能性を心から信じており、従業員一人ひとり、リーダーの皆さん、そして我々HR部門が力を合わせることで、共に未来を創造し、MTP2025-2029年度中期経営計画の目標を達成できると確信しています」と力強いメッセージを残しました。

 

Santenでは、従業員が働く価値を実感し、健康で柔軟な働き方を実現できる環境づくりを整えるとともに、高いパフォーマンスを発揮し、地域や機能を越えて共に成長できる施策を推進していきます。

3名のインタビュー中の写真

Short answer questions

参加者に以下の質問に答えてもらいました。
1. あなたの仕事に対する情熱の源は何ですか。
2. あなたのキャリアにおいて、スキル開発に役立ったことは何ですか。
3. Santenらしさを生み出している従業員の特徴は何だと思いますか。

 
マリアンティ・プサハの写真
プサハ
  1. 私を最も突き動かすのは、人々の生活と健康に変化をもたらすこと。強いチームを築き、そこでメンバーが信頼されていると感じ、成長や成功への活力を持てる環境をつくることが、大きなやりがいです。
  2. 私に厳しい意見をぶつけ、私を信じてくれる人たちと働くことです。私が最も成長できたのは、正直なフィードバックを受け、自身の十分な準備が整う前に責任を任された環境でした。その信頼とサポートのおかげで、私は大きく成長することができました。
  3. 存在意義と患者さんのケアに対する強い意識です。Santenの従業員は、患者さんの生活を向上させるために、役割を超えてサポートし合い、踏み込んで物事を実現しようとする意欲があります。
 
レザ・ハックの写真
ハック
  1. 人々の Quality of Life(生活の:QOL)に具体的かつ人生を変えるような影響を与えられることです。視覚は最も重要な感覚のひとつであり、私たちが取り組んでいるのは、病気の治療だけでなく、見ることを通して自立と尊厳、そして生活の質を守ることなのです。
  2. まず眼科医としての経験値が基盤です。その上で最新情報の収集や多様な分野の専門家と仕事をすることが、知識習得や全体像の把握を可能にしています。また私は、医学界と産業界の両方で経験豊富な指導者から学ぶ機会に恵まれました。彼らのインサイトは、キャリアの転換を導いてくれたとともに、業界理解やリーダーシップを身につけるのに役立ちました。
  3.  Santenの従業員はどの部署であっても、見ることに関する不具合に悩む人々の生活の質を向上させることに深くコミットしています。眼科に特化した企業として、各分野に精通したメンバーが多く存在しています。また日本企業らしい倫理性と透明性を持ちつつも、変化を受け入れてグローバルで物事を考える文化が根付いています。
 
斎木 陽子の写真
斎木
  1. 私の原動力は、私たちの仕事が人々の生活を真に豊かにできるという信念です。製品を通じて患者さんの視力を維持することは、患者さんのQOL、「見える未来」を守ることです。私は患者さんに幸せを提供するチームの一員であることに誇りを持っています。
  2.  成長は往々にして、馴染みのない領域に足を踏み入れ、それを共に成し遂げることからもたらされます。地理的にも機能的にも境界を越えて多様な仲間と協力し、複雑な問題に取り組むことで、私の視野は広がり、学ぶことは一人旅ではないと教えられました。
  3.  好奇心、コミットメント、そして連携の精神です。Santenの従業員は、アンメットニーズを理解することに貪欲で、現実に意味ある影響を与えることに意欲的であり、地域や役割を超えて互いに学び合うことに前向きです。