Santenの歴史

1951年~2000年

1952年(昭和27年)大学スーパー目薬

目薬中心の事業戦略で会社再建を図る

1952(昭和27)年「大学ペニシリン目薬」、1953(昭和28)年「大学マイシリン目薬」、1954(昭和29)年「大学スーパー目薬」を発売。
1958年(昭和33年)

医療用医薬品事業に進出

この年、社名を現在の参天製薬株式会社に変更しました。医療用医薬品(病院などの医療機関で処方される薬)は、現在では当社の基幹事業として売上高の9割を占めるまでに成長しています。1962(昭和37)年、スイスの製薬会社ロシュ社から散瞳薬「ミドリンP」(一般名:トロピカミド)の国内販売権を取得し、販売を開始。「ミドリンP」は、画期的な散瞳薬(瞳孔を広げる薬)として眼科手術および診断の前進に貢献し、当社が医療用眼科薬領域で高い評価を得るきっかけとなりました。
1962年(昭和37年)

国内初のプラスチック容器目薬「スーパーサンテ」を発売

それまで使われていたガラス容器は、手作りのため量産が難しく生産コストがかかるほか、時には破損してしまうという欠点がありました。日本初のプラスチック容器を使った「スーパーサンテ」は、持ち運びしやすく、点眼しやすいという画期的なもので、消費者の爆発的な支持を集めました。プラスチック容器の登場によって、日本における目薬の普及が一気に加速しました。
1963年(昭和38年)大阪証券取引所市場第二部に上場
自社開発の肝治療解毒剤「チオラ」を発売
1964年(昭和39年)東京証券取引所市場第二部に上場
1965年(昭和40年)「サンテドウ」を発売
1969年(昭和44年)三田彰久が社長に就任
1970年(昭和45年)

抗生物質製剤「エコリシン点眼液」を発売

画期的な抗生物質点眼液として、緑膿菌などに優れた効果を発揮。当社が眼感染症領域で確固たる基盤を築くきっかけとなりました。
1975年(昭和50年)抗炎症点眼薬「フルメトロン」を発売
1977年(昭和52年)

東京・大阪証券取引所第1部に上場
資本金を11億250万円に増額、この年の売上高は90億円でした。


容器成型と薬液充填を同時に行う「ボトルパック」製造システムを導入
西ドイツのロメラー社から容器成型と薬液充填を同時に行う「ボトルパック」製造システムを導入、日本で初めてボトルパック点眼剤の製造を開始しました。

「ソフトサンティア」を発売
1978年(昭和53年)

医療用具の販売を開始

第一号製品は、平和電子工業(株)の網膜電図計「ROX-5T」。操作性に優れた高性能な機器でした。最初の当社ブランド製品は、中心視野計「O-II」で300台を販売しました。
1981年(昭和56年)緑内障・高眼圧症治療薬「チモプトール」を発売
1982年(昭和57年)中央研究所が竣工
1983年(昭和58年)三田周が社長に就任
1985年(昭和60年)能登工場竣工時

能登工場が竣工

最新のファクトリーオートメーションを備えた能登工場は、点眼液の製造では世界一の規模を誇ります。現在、「クラビット点眼液」「ヒアレイン」をはじめとした医療用眼科薬の主力製品や一般用目薬の製造を担う主力工場となっています。

「サンテ40NE」を発売
目のかすみ・疲れに効く一般用目薬「サンテ40NE」を発売。ロングセラー製品となりました。
1986年(昭和61年)眼内レンズの販売を開始
1987年(昭和62年)

合成抗菌点眼薬「タリビッド点眼液」を発売

「タリビッド点眼液」は、世界初のニューキノロン系抗菌点眼薬として、優れた抗菌力により医療現場で高い評価を確立しました。

抗リウマチ薬「リマチル」を発売
1990年(平成2年)

森田隆和が社長に就任
創業100周年を迎え、長期ビジョンを策定

ビジョン“「目」と「健康」をテーマとして最高の製品とサービスで社会に貢献する”を発表し、「ワールドクラスカンパニー」「眼科関連全分野のリーダー」などからなる経営目標を策定しました。
1991年(平成3年)

「サンテFX」を発売

強い清涼感で目に爽快感を与える新しいコンセプトの一般用目薬「サンテFX」を発売。斬新なボトルデザインの「サンテFX」は、インパクトのあるテレビCMでも話題となりました。
1992年(平成4年)台湾に大明参天股份有限公司を設立
初期老人性白内障治療剤「カリーユニ」を発売
眼灌流・洗浄液「ビーエスエスプラス」を発売
1993年(平成5年)

米国にサンテン・インクを設立

米国における研究開発ならびに事業開発・戦略的マーケティング活動を開始しました。
1994年(平成6年)

ドイツにサンテン・ゲーエムベーハーを設立

サンテン・ゲーエムベーハーは、2002(平成14)年、合成抗菌点眼薬「オフタクイクス」(日本での販売名:クラビット点眼液)を発売し、ドイツでの販売活動を開始しました。
1995年(平成7年)

角結膜上皮障害治療薬「ヒアレイン」を発売

ドライアイに起因する角結膜上皮障害という新たな治療分野を切り開く新薬として注目され、発売から6年目で売上高は100億円を突破しました。

抗アレルギー点眼剤「アレギサール」を発売
抗リウマチ薬「アザルフィジンEN錠」を発売
眼科手術補助剤「オペガンハイ」を発売
1996年(平成8年)


ERPパッケージ(統合型業務ソフトウェア)を導入

北京事務所を設立
奈良研究開発センター、

滋賀工場が竣工

 

1997年(平成9年)

フィンランドの眼科薬メーカー、スター社を買収し、サンテン・オイを設立

サンテン・オイの設立により、海外で初めての生産拠点を得るとともに、北欧および東欧市場への参入を果たしました。

株式会社クレール(参天製薬株式会社 特例子会社)を設立
1998年(平成10年)中期構想「ひとみ21」を策定
1999年(平成11年)

人材マネジメント改革プラン21を策定

世の中の環境変化に対応して、社員と企業の付加価値創造能力を高めることを目的に、職能から職務基準の評価・報酬制度に変更し、目標管理制度を導入しました。

緑内障・高眼圧症治療剤「チモプトールXE」を発売
「サンテFXネオ」を発売
2000年(平成12年)

基本理念を体系化

基本理念として当社の価値観を体系化し、組織の原則、個人の行動原則を策定しました。

一般用目薬への異物混入事件が発生
韓国参天製薬株式会社、広州事務所を設立
合成抗菌点眼薬「クラビット点眼液」を発売
 
「クラビット点眼液」は、強い抗菌力と良好な眼組織内移行により、眼感染症治療の第一選択薬として高い評価を得ています。