世界60を超える国と地域で事業を展開する当社では、さまざまな地域・グループごとに目について深く考える機会を提供しています。例えば中国において、目隠しをして歩く体験は、当社ビジョンの理解を深めるため、新入社員研修の中でも重要なパートです。EMEAでは、2021年から、視覚に障がいのある学生のインターンシップを開始しました。インターンの学生との交流はもちろん、社員の学びにもつながっています。
当社は、眼科領域に特化したスペシャリティ・カンパニーです。目隠しをして視覚を完全に遮断した状態やロービジョンなど、さまざまな見え方を社員が体験し、見えることの大切さ、さまざまな見え方をする人々の生活などの工夫について知り、行動するきっかけを全社員対象の独自の研修を通じて提供しています。
世界60を超える国と地域で事業を展開する当社では、さまざまな地域・グループごとに目について深く考える機会を提供しています。例えば中国において、目隠しをして歩く体験は、当社ビジョンの理解を深めるため、新入社員研修の中でも重要なパートです。EMEAでは、2021年から、視覚に障がいのある学生のインターンシップを開始しました。インターンの学生との交流はもちろん、社員の学びにもつながっています。
ブラサカキッズキャンプは、視覚障がいのある子どもたちを対象とした、特定非営利活動法人日本ブラインドサッカー協会が主催する1泊2日のスポーツ合宿です。多くのSanten社員が、子どもたちのサポーターとして毎回参加をしています。キャンプでの交流を通じて、患者視点や人中心の考え方を養います。例えば、視覚障がいといっても様々な見え方があることを知り、また、保護者の苦労や悩みを聞くことで、患者さんやその周りの方々の視点を少しずつ理解することにつながっています。
当社では、複数の部署で視覚障がいのある従業員が活躍しています。当事者目線を活かして、視覚障がいに関する啓発活動を社内外に向けても行っています。
葭原
健常者が視覚障がい者を見かけた時に、何かをしたいと思ってくれる人は多いのですが、身近にいないために実際には何をすればいいのかわからず、行動に移せないという人が非常に多いと気づきました。
葭原
「声掛け」の重要性を伝えています。特にアイマスクをして視覚を遮断した見えない体験をすることは参加者にとってその重要性を実感できる場となっています。視覚障がい者にとって、周囲の状況やどこに誰がいるのかを認識することは困難です。視覚障がい者が困っている様子であれば、是非声を掛けるべきであること、実際にどうすればいいかは聞いてもらえたら解決することを伝えています。
葭原 滋男
CSV・People Centricity企画担当
グローバル企画も推進、パラアスリートのレジェンドでもある
鳥居
障がいに対する多くの人々の意識は「無関心」や「無知」です。まず「知る」ことがはじめの一歩で、この一歩は健常者と障がい者の間にある心の壁を減らすための大きな一歩だと思っています。私自身も自分にとって当たり前にできることを積極的に発信することが、参加者に驚きや新たな気づきを提供することにつながっていると感じます。
鳥居
見えなくてもできることは多いこと、できるようになるために日々努力と工夫をしていることを意識して伝えています。障がいの有無にかかわらず、みんな同じであることを知ってもらい、「見えない」ことも一つの個性と捉えて交流することで、新たな発見や学びが生まれます。
鳥居 健人
CSV・People Centricity企画担当
ブラインドサッカー日本代表であることを活用した企業ブランディングにも貢献している
葭原
視覚障がい者が普通に社会進出し、安心していきいきと生活している社会でしょうか。その社会を築いていくことが、障がいの有無に限らず、困っている人がいたら助けるという意識形成につながっていくと思います。
鳥居
いつか障がいという概念がなくなり、お互いに助け合うことで、すべての人にとって楽しい生活を送ることができる社会を実現したいと思っています。そのためにまずは、当事者である私たちが自分のことを発信し、共有できる機会が必要だと感じています。