イノベーション & エグゼキューション

Santenの製品開発では、コンセプトの実証、作用機序(Mechanism of Action: MoA )の初期理解、製品化など、一連のプロセスを可能な限り早く前進させることに尽力しています。患者さんの声や市場ニーズを考慮するとともに、MoAへの理解を深め、R&D戦略に反映しています。また、市場ニーズは規制環境あるいは商業環境にもなりうるので、すべてを包括してはじめて開発戦略が固まるものと考えます。さらにSantenは、ライフサイクルマネジメントを通じて、製品の価値を持続的に高めることを目指し、継続的な製品開発能力の向上に努めています。点眼容器の改善だけではなく、これまで検討してこなかった他の眼科疾患領域にも目を向けています。Santenは、患者さんにより高い価値を提供できるよう、継続的に取り組んでいます。

グローバルネットワーク

新薬の開発には10年以上にわたる長い期間と、基礎研究から販売までの多様なプロセスが必要です。一人でも多くの患者さんが幸せで豊かな人生を過ごすことができる未来を創り出すため、Santenでは、研究・開発プロセスの効率化に努めています。そのため、Santenのグローバル拠点の施設活用による創薬・臨床開発により、世界の医療ニーズに対応した新製品をタイムリーに創出する体制を強化しています。研究活動においては、基礎研究、非臨床試験、製剤化研究を奈良研究開発センターに集約し、各セクションの知見を統合し、密に連携することで、研究開発の特に初期段階の質とスピードを高めています。さらに、アカデミアやバイオテック、製薬・化学企業、患者さん団体とも連携し、革新的な製品の開発に取り組んでいます。Santen独自のネットワークの構築は継続的な製品開発に非常に重要です。

アカデミアやバイオテック、製薬・化学企業、患者さん団体との連携による
革新的な製品の開発

継続的な製品改良と患者さんの服薬アドヒアランス向上

 Santenは元の製剤をより最適に、ロジカルに改良した眼科用医薬品へと発展させることを強みにしています。継続的な製品改良の取り組みにおいては、例えば、防腐剤フリーの製品開発があります。防腐剤として使われている塩化ベンザルコニウム(BAK)は、アレルギーや充血等の反応を伴う場合があります。そこでSantenでは、BAK濃度を低減した製品、BAKフリー製品、更には防腐剤フリーの点眼剤を開発しています。患者さんの目の負担軽減等を目的に継続的な製品改良を行い、患者さんの利便性向上を目指した製品改良に取り組んでいます。

 
さらに、患者さんの服薬アドヒアランス向上の観点からも改良を重ねています。1日に多くの点眼を必要とした自社製品の点眼回数を低減するため、これまで点眼液の処方を変更することで実現してきましたが、2024年には、点眼剤を眼瞼塗布剤とすることで実現しました。これは、それまで販売されていた同主成分で、1日2回点眼のアレルギー性結膜炎治療剤に新たな着想の改良を加え、1日1回、上下眼瞼に塗布するタイプの経眼瞼アレルギー性結膜炎治療剤としたもので、新たな投与形態を採用した製剤として、日本で開発・発売されました。