「現在の医療では治療が出来ず、残念ながら失明してしまう人たちがたくさんいます。わたしもその中の一人で、幼少期より夜盲があり徐々に視力が低下し、12歳の時に読み書きができなくなりました。現在は強い光を感じる程度です。それでも社会生活を営む必要がありますし、わたしは障がいがあっても社会で活躍したいと思っています。
視覚障がいは情報障害です。
技術の進歩によって、視覚障がい者もPCやスマートフォンの操作が可能になり、大幅に情報障害が解消され、この変化が視覚障がい者の生活や就労機会拡大にもたらした影響は計り知れません。わたしは、失明や視覚障がいに対する人々のさらなる認知・理解の向上に向け、インクルージョンについての企画提案や実行に関する仕事に携わっています。視覚障がいへの理解促進やコミュニケーションの重要性を伝えるプログラム「ブラインドエクスペリエンス」の社内外での展開や、他の企業を巻き込みながら、視覚障がい者のスキルやQOL促進に関するプロジェクトを推進しています。また、視覚障がい者の職域開発と拡大に向けた社内環境の整備にも取り組んでいます。
多様性を強みとする組織風土づくりにこれらの取り組みを活用し、SantenのDE&Iの推進と社会全体のマインドセットの変化を目指します。」